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Brief Summaries on Each Books
聖書各書解説 10
旧約聖書 -サムエル記 上-
(旧約聖書428頁) この解説の聖書は、「聖書 新共同訳」(日本聖書協会)を用いています。
日本聖書協会 前総主事 佐藤邦宏
「サムエル記 上」は、11冊の本の前半分です。上下を1巻の巻物にすると、あまりにも大きすぎ、ひとつの巻物に収まりません。それで、上下2巻に分けられています。預言書であり、イスラエルを導いた最後の士師であるサムエルの名が、この文書のタイトルとして用いられています。
「サムエル記 上」の第1の部分は、1章から7章までで、サムエルの生涯と、彼がどのようにして、イスラエル軍の戦いを勝利に導いたかが記されています。サムエルが、年老いた時、人々はサムエルに代わって、軍隊を指揮できる王を求めるようになりました。
第2の部分は、8章から15章35節までで、主なる神は、サムエルに、キシュの息子サウルを、イスラエルの最初の王にするよう命じられました。一方サウルと、その長男ヨナタンは、アンモン人、ペリシテ人との戦いに明け暮れました。しかし、サウルは、主の指示に従いませんでした。
第3の部分は、16章1節から31章13節までで、主はサムエルに、ダビデと呼ばれる若者を、王の後継者としてひそかに任命するように伝えられました。「サムエル記 上」では、ダビデがペリシテ人の戦士、ガド出身のゴリアトを打ち倒し、味方を勝利に導いたことにより、たちまち英雄として、人々からもてはやされるようになったことが記されています。しかし、やがてサウルは、ダビデを疎ましく思うようになりました。また、サウルは、かねてゴリアトを倒した者には、大金と王女を与えると約束していました。ダビデが、自分の娘であるミカルと、愛し合うようになると、サウルは、ますますダビデを疎ましく思うようになり、ダビデを殺すように部下に命じました。しかし、ダビデは、ミカルと結婚し、サウルの長男ヨナタンとも、無二の親友になりました。
「サムエル記 上」の残りの部分は、ダビデが、サウルの手からどのようにして逃れたのか、砂漠に住む少数の軍勢を率いて、ダビデがやむなくペリシテ人の中にさえ逃げ込んだことなどが記されています。
この書は、サウル王の死と、サウル王の息子たちのペリシテ軍との戦いの記事で終わっています。主なる神が、ダビデをイスラエルの王にするという約束を実現されています。
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「主はサムエルに言われた。『いつまであなたは、サウルのことを嘆くのか。わたしは、イスラエルを治める王位から彼を退けた。角に油を満たして出かけなさい。あなたをベツレヘムのエッサイのもとに遣わそう。わたしはその息子たちの中に、王となるべき者を見いだした」
(サムエル記 上 16:1)
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「サムエル記 上」の内容
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| サムエルの誕生と子供時代 |
1:1 |
〜 |
2:11 |
| サムエルと主の神殿 |
2:12 |
〜 |
4:1a |
| 神の箱が奪われる そしてその帰還 |
4:1b |
〜 |
7:1 |
| サムエル イスラエルの指導者となる |
7:2 |
〜 |
17 |
| サウル イスラエルの最初の王 |
8:1 |
〜 |
11:15 |
| サムエルの告別の言葉 |
12:1 |
〜 |
25 |
| サウルの不服従、主、サウルを王位から追放される |
13:1 |
〜 |
15:35 |
| 主、王位後継者としてダビデを選ばれる |
16:1 |
〜 |
13 |
| ダビデ、サウルのために竪琴を奏でる |
16:14 |
〜 |
23 |
| ダビデ、ゴリアトを倒す |
17:1 |
〜 |
18:5 |
| サウル、ダビデの殺害を謀る |
18:6 |
〜 |
30 |
| ヨナタン、ミカル、サムエル、アヒメレク、ダビデを助ける |
19:1 |
〜 |
21:10 |
| ダビデ、サウルのもとを立ち去る |
21:11 |
〜 |
22:4 |
| サウル、主の祭司を殺す |
22:5 |
〜 |
23 |
| ダビデ、サウルを寛大に扱う |
23:1 |
〜 |
26:25 |
| ダビデ、ペリシテへ |
27:1 |
〜 |
12 |
| サウル、口寄せの女を訪ねる |
28:1 |
〜 |
25 |
| ダビデ、略奪隊より部下の家族を解放 |
29:1 |
〜 |
30:31 |
| サウルとその息子、ペリシテに殺される |
31:1 |
〜 |
13 |
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この「聖書各書解説」は、聖書をお読みになるためのガイドの役割を果たすためのものです。ぜひ聖書そのものをお読みになってください。ご質問や、もっと知りたいと思われる方は、ぜひお近くのキリスト教会をお訪ねください。教会には、その歴史や伝統で、違いがある場合がありますが、もしお気に召さなかったら、別の教会も訪ねてみましょう。ご質問等、あるいは教会についてのお尋ねは、承りますので、ご遠慮なくどうぞ。
2001 Jul. 25
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