Brief Summaries on Each Books
聖書各書解説 13
旧約聖書 -列王記 下-
(旧約聖書576頁) この解説の聖書は「聖書 新共同訳」(日本聖書協会1987年)を用いています。
日本聖書協会 前総主事 佐藤邦宏

 「列王記 下」もまた、長い1巻の書物の後半部分です。サムエル記と同様、長い文書なので、1巻の巻物に収めきれず、上下2巻になっています。「列王記 下」は、「列王記 上」に続いて、南北に分裂した、二つの王国、ユダとイスラエルについて記されています。
 「列王記 下」の最初の部分は、1章から17章までで、北王国が、アッシリアに滅ぼされるキリスト降誕前(以下BCと表記)772年までの、南北両王国の歴史が記されています。イスラエルの首都サマリアは破壊されました。王国の人々は、アッシリアに奴隷として連れ去られました。南の王国、ユダだけが残りました。
 この書の第2の部分は、18章から25章までです。586年BCまでの、ユダの歴史が書かれています。バビロンの王ネブカドネツァルは、イスラエルの首都エルサレムを攻撃、これを完全に破壊してしまいました。ユダとエルサレムの多くの人々が、奴隷としてバビロニアに連れて行かれてしまいました。ネブカドネツァルは、ゲダルヤをユダの統治者としました。「列王記 下」は、ユダの王ヨヤキンが、出獄を赦され、毎日欠かさずバビロン王と食事を共にしたという記事によって、将来への希望の期待で終わっています。
 「列王記 下」によると、両国は、主なる神に従うことを拒否したため、破滅に追い込まれました。主は、預言者を何度も王と民のもとへ遣わし、他の神々を礼拝することをやめ、主なる神のもとへ帰るよう警告されました。誰も聞き入れる者はなく、ついに両王国は破滅へと追い込まれ、人々は異国へ移住させられ、奴隷のような生活を強いられることになりました。イスラエルの歴史の中で、このエルサレム陥落は、大きな出来事でした。この書では、なぜこのような災いが起こったのか説明しています。

「エルサレムとユダは主の怒りによってこのような事態になり、ついにその御前から捨てられることになった。」

(列王記 下 24:20a)



「列王記 下」の内容
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預言者エリヤ、アハズヤ王を責める 1:1 18
預言者エリヤとエリシャ 2:1 8:15
ユダの王とイスラエル 8:16 16:20
イスラエル王ホシェアと北王国の滅亡 17:1 41
ユダの王ヒゼキヤとアッシリアの侵入 18:1 20:21
ユダの二人の愚帝、マナセとアモン 21:1 26
ユダの王ヨシヤと律法の書の発見 22:1 23:30
ユダの最後の王 23:31 24:20
エルサレムの陥落とバビロン捕囚 25:1 21
ゲダルヤ王の統治とヨヤキン王の解放 25:22 30


 この「聖書各書解説」は、聖書をお読みになるためのガイドの役割を果たすためのものです。ぜひ聖書そのものをお読みになってください。ご質問や、もっと知りたいと思われる方は、ぜひお近くのキリスト教会をお訪ねください。教会には、その歴史や伝統で、違いがある場合がありますが、もしお気に召さなかったら、別の教会も訪ねてみましょう。ご質問等、あるいは教会についてのお尋ねは、承りますので、ご遠慮なくどうぞ。

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