Brief Summaries on Each Books
聖書各書解説 14
旧約聖書 -歴代誌 上-
(旧約聖書625頁) この解説の聖書は「聖書 新共同訳」(日本聖書協会1987年)を用いています。
日本聖書協会 前総主事 佐藤邦宏

 「歴代誌 上」も、前の2書と同様、長い文書を、上下2巻に分けて記録されています。それは、文書が長すぎて、1巻の羊皮紙の巻物に収まらないからです。この上下2巻の文書は、イスラエルの歴史を、「サムエル記」や「列王記」と少し違った角度から見ています。だから同じ内容の記録が、登場する場合も少なくありません。
 ダビデ王は、「歴代誌 上」の中でも、重要な役割を果たしています。ダビデ王は、エルサレムを、主なる神を礼拝する中心の場所としました。その礼拝は、定められた方法でなされるよう求められていました。実際には、ダビデの子ソロモンが建築したのですが、ダビデはエルサレム神殿の基礎を作った王として称えられています。
 1章から9章までは、アダムから、サウル王に至る系図をだとることが主な内容です。サウルが、亡くなった様子(10章)を記した後、29章までは、ダビデ王の記事で埋められています。この部分は4つに分けられます。
 第1の部分、 11章と12章では、ダビデが王になった経緯と、エルサレムを首都に定めた経緯が記されています。また、この部分には、ダビデの勇者たちと、ダビデ軍の士官たちのことが記されています。
 第2の部分、13章から16章までは、ダビデ王が、神の箱をエルサレムの新しい天幕に安置した様子が描かれています。
 第3の部分、17章から20章までは、ダビデ王統治時代の記録です。
 そして最後の部分、21章から29章までは、神殿建築の準備が語られています。そして、そのすべてをその子ソロモンに引き継ぐのです。

「歴代誌 上」の内容
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アダムからサウル王までの系図 1:1 9:44
サウル王の死と、その息子たち 10:1 14
ダビデ、イスラエルの王となり、エルサレムを占領する 11:1
ダビデ王の勇士たち 11:10 12:41
神の箱エルサレム搬入 13:1 16:43
ソロモンが神殿建築をするとの預言 17:1 27
ダビデ王の戦果 18:1 20:8
神殿建築の準備 21:1 28:21
神殿建築のための捧げ物 29:1 20
ソロモンの即位 29:21 25
ダビデ王の死 29:26 30


 この「聖書各書解説」は、聖書をお読みになるためのガイドの役割を果たすためのものです。ぜひ聖書そのものをお読みになってください。ご質問や、もっと知りたいと思われる方は、ぜひお近くのキリスト教会をお訪ねください。教会には、その歴史や伝統で、違いがある場合がありますが、もしお気に召さなかったら、別の教会も訪ねてみましょう。ご質問等、あるいは教会についてのお尋ねは、承りますので、ご遠慮なくどうぞ。

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