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聖書各書解説 20
旧約聖書 -詩編-
(旧約聖書835頁) この解説の聖書は「聖書 新共同訳」(日本聖書協会)を用いています。
日本聖書協会 前総主事 佐藤邦宏
「詩編」は、聖書の中でも、最も長い文書です。「詩編」は、詩を集めた、いわゆる「詩集」で、一人で、あるいはグループで、唱ったり、朗詠するための「祈りの詩集」です。150の詩が収められていますが、その多くはダビデ王がその作者だと伝えられています。しかし、長い間にわたり、集められたもので、イスラエルの人々の礼拝に、欠くことのできないものでありました。
詩編のあるものには、伴奏が付けられていて、そのための楽器が指定されているものもあります。例えば、詩編4、5編、45編などがそうです。
聖書の多くは、詩編に見るように、賛美、感謝、信仰、希望、罪の悲しみ、神の確かさ、神の助けなどが、言葉の意味の奥底に含まれています。詩編は、神への深い信頼が、その基調になっているのです。詩編の詩人たちは、いつもその心からの思いを詩に託して、神の祝福を称えるか、あるいは苦しみの時に、神に不平を述べるかしています。
イスラエルの古い時代、詩編はいくつかの異なった用いられ方をしていたようです。
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1. |
神を賛美する |
例 |
105編 |
2. |
悲しみを訴える |
例 |
13編 |
3. |
教える |
例 |
1編 |
4. |
イスラエルの王たちを称え、その治世が正しく行われるよう願う |
例 |
72編 |
5. |
すべての被造物に及ぶ神の力を称える |
例 |
47編 |
6. |
エルサレムへの愛を示す |
例 |
122編 |
7. |
喜び、祝う |
例 |
126編 |
しかし、詩編の詩は、ひとつの目的に止まらずに、多くの意味の表現に用いられてきました。
イエスは、その説教や教えの時に、詩編を度々引用して用いられました。また、新約聖書の著者たちも、詩編から多くを引用しています。初代教会では、詩編が、礼拝に用いられ、イエス キリストがなされたことを伝えるのに、詩編はしばしば用いられました。例えば、詩編118編は、新約聖書に6回も引用されています。
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「家を建てる者の退けた石が隅の親石となった」
(詩編 118:22)
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「詩編」の内容
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「詩編」は、5つの部分に分けられます。詩編第1と第2の多くは、ダビデ王により作詩されたもので、第3の多くは、アサフの詩で、コラの子の詩も含まれています。120編から134編までは、「都へ上る歌」で、エルサレムへ行く喜びを歌っています。「詩編」の5つの区分は、次の通りです。
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| 第1部 |
1編 |
〜 |
41編 |
| 第2部 |
42編 |
〜 |
72編 |
| 第3部 |
73編 |
〜 |
89編 |
| 第4部 |
90編 |
〜 |
106編 |
| 第5部 |
107編 |
〜 |
150編 |
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この「聖書各書解説」は、聖書をお読みになるためのガイドの役割を果たすためのものです。ぜひ聖書そのものをお読みになってください。ご質問や、もっと知りたいと思われる方は、ぜひお近くのキリスト教会をお訪ねください。教会には、その歴史や伝統で、違いがある場合がありますが、もしお気に召さなかったら、別の教会も訪ねてみましょう。ご質問等、あるいは教会についてのお尋ねは、承りますので、ご遠慮なくどうぞ。
2001 Nov. 25
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