イスラエルの民は、ヨルダン川を渡り、カナンへ入ろうとしていました。しかし、主なる神は、モーセが民を率いて、カナンに入ることをお許しになりませんでした。彼には、ヨルダン川の東側で死ぬことが示されていました。モーセは、イスラエルの民に、何度か別れの言葉をおくりました。その中には、神の律法も示されています。それにはイスラエルの民にとって、その存在の最も基本的なことが示されていますが、それは同時に、今全ての人々にとって、最も基本的な在り方を示しているのです。例えば、申命記6章4節から9節に、「シェマ」と呼ばれる大切な言葉が示されています。シェマというのは、4節に「聞けイスラエルよ」とありますが、その「聞け」に対応するヘブライ語で、イスラエルの人たちのみならず、現代に生きるわたしたち全てが、最もその存在の中心にある事柄がとして示され、それを子々孫々に語り伝え、一人々々の生きる根拠とし、家族、そしてそれが社会の礎であることを自覚するよう勧めています。今日でも、ユダヤ教、キリスト教の最も基本的な教義とされています。
これらの律法の授与は、イスラエルの民にとっては二度目になります。というのは、「Deuteronomy(申命記)」というのは、ギリシア語で、第2の律法という意味があるのです。
また、モーセが、イスラエルの民に思い起こさせたのは、民が、何度も主に不従順でしたが、40年にわたり、主なる神が、エジプトから彼らを救い出してくださったのみならず、砂漠の中においても導いてくださったことです。このことを強調して伝えています。
モーセは、彼らが礼拝を守り、主に従うなら、豊かな、力強い民族になると言っています。しかし、民が、主なる神との約束を破り、偶像を拝むなら、主は、彼らを、苦難の中に沈めるだろうと言いました。敵に滅ぼされ、その土地も、生命さえも、失ってしまうだろうと伝えています。
後に、律法の中で、どれが一番大切かという質問に、イエスは「申命記」を引用して答えられました(マタイ22:34〜41)。
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「聞け(シェマ)、イスラエルよ。我らの神、主は唯一の主である。あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい」。
(申命記6:4〜5)
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「申命記」の内容
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モーセの第1の言葉 |
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第2の言葉、主は何を求めておられるか |
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第3の言葉、イスラエルは主との契約を守らねばならない |
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ヨシュア、先立つ者として任命さる |
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イスラエルの違反 |
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モーセの歌 |
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モーセ、ネボ山より土地を見、イスラエルを祝福する |
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モーセの死 |
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2001.May.29