画像で見る聖書の歴史
資料編13
ゴーブル訳 マタイ福音書
日本聖書協会 前総主事 佐藤邦宏

 このコラムでは、聖書の歴史資料、写本、翻訳等を画像でお目にかけようと思います。それはわくわくするような世界です。さらに聖書を身近に感じていただいて、お読みになりたいという意欲をお持ちいただきたいと願ってお届けいたします。
 なお、わたしは、これらの画像の内、68ほどをオーバーヘッド プロジェクター(OHP)のフィルムにして、多数の方々に、ご説明しながらご覧いただけるようにしています。ご利用いただければ幸いです。なお、この文の最後にご案内を掲載いたしますので、よろしければご利用ください。

13 ゴーブル訳 マタイ福音書
ゴーブル訳 マタイ福音書
 1859(安政6)年、日本は開国しました。同時に、宣教師たちの日本入国が許されたのです。ヘボン博士だけは、シンガポールで印刷されたギュツラフ訳の「ヨハネ福音書」を持ってきたのですが、それ以外、日本語聖書は、我が国に存在していませんでした。それて゛宣教師たちは、日本語習得と共に、聖書の日本語への翻訳を急いだのです。その中で、ゴーブル(Jonathan Goble 1827〜1898)は、「マタイ福音書」を翻訳し、日本で最初の聖書印刷を1871(明治4)年に成し遂げました。「マタイ福音書」は、木版刷りで印刷されました(実物と版木は、東京銀座の日本聖書協会図書館に常設展示中)。彼は、熱心なバプテストの宣教師で、1853(嘉永6)年から54(安政元)年にかけて、ペリー艦隊の水兵として訪日し、軍艦の上で、日本へ再び来て、聖書を伝えると誓ったと伝えられています(このホームページ 01年2月24日掲載「和訳史のエピソード14 ペリー艦隊と聖書 その2『ゴーブルの手紙』」当ホームページ図書館所蔵 ご参照ください)。
 ただ、ゴーブルは、聖書学的教育も不足していたこともあって、アメリカ聖書協会は、他の宣教師たちの働きに参加するよう勧め、教派的主張がないように翻訳することを求めました。
 次回は「ヘボン ブラウンのマルコ福音書」についてです。6月25日更新予定でお届けいたします。

佐藤邦宏   日本福音ルーテル教会引退牧師 日本聖書協会前総主事

ご案内
 OHP化した資料のリスト差し上げます。メールで、添付資料としてお届けいたします。テキストは、マイクロソフトのワードです。これは無償でご提供いたしますので、お申し付けください。
 わたしは、だきるだけ多くの皆様に、聖書のすばらしい歴史、そして聖書の言葉を正確に伝える努力を知っていただきたいために、OHPとして分かり易いものにいたしました。今まで、180ほどの教会、50ほどの学校にお招きいただきましたが、わたしのひとつの召命として、聖書への関心の高揚心の普及に取り組んでまいりたいと思っています。ご利用いただければ幸いです。
2002.May.25
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