このコラムでは、聖書の歴史資料、写本、翻訳等を、画像でお目にかけようと思います。それはわくわくするような世界です。さらに聖書を身近に感じていただいて、読みたいという意欲をお持ちいただきたいと願ってお届けいたします。
なお、わたしは、これらの画像の内、68枚ほどを、オーバーヘッド プロジェクター(OHP)のフィルムにして、多数の方々にご覧いただけるようにしています。ご利用いただければ幸いです。なお、この文の最後にご案内を掲載いたしますので、よろしければご利用ください。
聖書の記事を、相手側から記録した例として、一つの文書をご紹介しましょう。それはアッシリア王センナケリブ(紀元前704〜681年)の戦いの記録です。これも大英博物館に展示されているテーラーシリンダー(Taylor-Zylinder)ですが、1830年、アッシリアのニネベから出土したもので、六角形の粘土柱で、高さ38.5センチのものです。
これには、センナケリブの八つの戦いの記録が記されているのですが、その3番目は、旧約聖書に登場するヒゼキヤ王との戦いです。聖書の記録は、列王記下18:13から19:37、歴代下32:1〜21と、イザヤ書36章、37章にあります。ヒゼキヤ王は、センナケリブ王との戦いに敗れ、賠償金を取られ、朝貢をするようになります。聖書の記録はされだけですが、テーラーシリンダーには、ヒゼキヤ王の娘たちが、センナケリブ王のハーレムに虜にされたとなどとあります。
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また、聖書には、ラキシュの戦いでアッシリア王センナケリブを打ち破ったという記録(列王記下18:13〜19:37)はありますが、センナケリブ王側には、その記録はないのだそうです。これは、それぞれの側の都合による記録ということもあるでしょうが、歴史観の違いを忘れてはなりません。特に、聖書が、神のできごとの記録、つまり啓示の書として書かれていることの特色が表れているようにも思われます。(解説 佐藤邦宏著「バイブルロード」教文館より)
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アッシリア王センナケリブ(前704-681年)の戦いの記録
写真 大英博物館にて 佐藤邦宏 撮影
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