1978年、私が東京市ヶ谷教会の牧師であったとき、この「入門講座」を発刊し、10数万のご案内のチラシを配布し5百人ほどの方からお申し込みをいただきました。それらの皆さんの中から、礼拝に出席する方、洗礼をお受けになる方も少なくなく、教会が非常に元気になりました。そしてそれ以上に、聖書をよく学ぶことができたとのお言葉をいただきました。ここに再びその講座をご紹介して、さらにお役に立つ道を見出せれば幸いに存じます。再発刊も視野にいれながら、その講座の内容をご紹介させていただきます。少々長いものですが、お目通しをいただければ幸いに存じます。
これで、この「キリスト教入門講座」を終わることになります。しかし、実はこれは「終わり」ではなく「始まり」だということを知っていただかなくてはなりません。
最初にお約束しましたように、この講座は、通りで道をたずねられた時、あちらの方ですと教えてあげるようなものです。そのあとは、あなたご自身の足で、示されたほうへ歩いていただかなければ、目的地へは到着できないのです。
目的地へ行くにはどうしたらよいでしょう。
第1に、あなたご自身が聖書を読み、神の「創造の意志」をもっとはっきりと聞き、あなたの日々に生かしていただかなければなりません。
第2に、神との交わりは、非常に人格的で具体的なことですから、「キリストのからだ」と呼ばれる教会の中で、多くの人の励ましを受けながら、神の「創造の意志」を聞くことが大切です。
第9章「礼典の章」で述べたように、「神の奉仕」である礼拝や、洗礼、聖餐によって神の力はあなたにますます豊に注がれ、あなたを真の人間としての幸せな道へ導いてくれます。
第3に祈ることです。これは第8章をもう一度思い起こしていただきたいのです。わたしたちに生きる意味と目的を与えてくださった神は、祈りを通して今も力を与えてくださいます。
ぜひ、この講座を指導した教会、牧師や教師を訪ねてみてください。きっとあなたは歓迎されるでしょう。そしてあなたの新しい世界が広がるでしょう。
また、ぜひこの講座を、あなたのお知り合いの方にもお勧めください。共に学ぶことによって、あなたも新しい仲間を得ることができるでしょう。
長い間、講座をご覧いただき感謝いたします。あなたの新しい日々が心豊なものでありますように心から願っています。神様の豊な祝福が貴方とご家族の皆さんにありますように。
日本福音ルーテル教会引退牧師 前日本聖書協会 総主事 佐藤邦宏
2004 Jul. 25