安息日について


 まず、聖書を読みましょう。申命記から、「十の言葉」、十戒にある安息日についての言葉です。
 「安息日を守ってこれを聖別せよ。あなたの神、主が命じられたとおりに、六日の間働いて、何であれあなた
の仕事をし、七日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕事もしてはならない。あなたも息子も、娘も、男女の奴隷も、牛、などすべての家畜も、あなたの町の門の中に寄留する人々も同様である。そうすれば、あなたの男女の奴隷もあなたと同じように休むことができる」。(申命記 五章一二節から一四節)

 このことについて申し上げる前に、来る一二月発刊予定である本から、一文をご紹介しましょう。
 「十戒、それは当時の人(モーセ時代)たちにとっては、社会的な大革命でありました。当時の世界では、偶像礼拝が一般的でした。掟や正義は、ただ、大きな集団の中でだけ通用していました。砂漠には、盗賊が我がもの顔に暴れ回り、海は、海賊たちによって支配されている有様でした。貧しい人たちは、踏みにじられ、抑圧されていました。多くの人々は、無知であり、指導者もなく、悲嘆にくれる日々でした。唯一神を信ずる信仰も、迷信からだけでした。この暗い世に示された十戒は、まさに希望の光だったのです。たとえば、安息日の掟は、奴隷の状態で、非情な使用人により、日夜、来る日も来る日も、年がら年中働かせられる多くの人たちにとって、大きな救いとなりました。人々には、週一度の安息日は、休息と心の平安を見出す日となりました。後に、世界は、聖書から、週一日の休息が、人々の暮らしに活力を与えるものである
ことを知ることになります。」  
         (「大使の書いたユダヤ人の秘密」アシェル ナイム(元イスラエル大使)著 佐藤邦宏訳)より。

 前回、聖書に書いてあるトイレを取り上げ、聖書は、霊的なことばかりでなく、人間として生きる社会のために、トイレについて聖書は書き、被造物の衛生、公衆衛生にまで言及していると申しました。「安息日」の規定は、休息を積極的に奨励して、第一には、もちろん主なる神と共にいる日、「聖なる日」であり、神によって霊的にリフレッシュしていただく日として、与えられたのですが、それに止まらず、第二に、休息、それも異邦人、奴隷、そして家畜に至るまで休息することによって、再生産のエネルギーを蓄積し、さらにみ国建設に励むことができるという、社会全体の発展、前進を勧めているのです。

 わたしは、小学生時代を、太平洋戦争のさ中に過ごしました。そのころの歌に、「月月火水木金金」という歌が流行って、休むことを悪いことだと考える時代でした。わたしたちの世代は、休むことが下手だと思います。それは単に、疲労を増すだけでなく、神の前で自らを取り戻す、再び創造しなおしていただくという時を持てない、悲しい世代でもあるようです。主のみ前で、み言葉を特に聞く日としてすごしましょう。


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